第100回全国高校野球選手権記念大会(朝日新聞社、日本高野連主催)で準優勝した金足農(かなあしのう、秋田市)の報告会が23日、同校で開かれた。準優勝盾を持った主将の佐々木大夢君(3年)を先頭に、銀メダルを首から下げた選手たちが校歌に合わせて入場すると、生徒や保護者、住民ら約1千人から大きな拍手が起こった。
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中泉一豊監督(45)は「選手がよく頑張った。大会で苦しい場面もあったが、我慢して粘り強く、最後まで諦めずに戦った結果。多くの人が支え、応援してくれたおかげ。人の気持ち、温かさを感じた」。佐々木君は「決勝でも期待に応えたかったが、みなさんの応援があってこその準優勝です」とあいさつ。エースの吉田輝星君(3年)も「力以上のものを引き出してくれた」と応援にお礼を述べた。金足農の応援団が「頑張った、頑張った、野球部」とエールを送った。
渡辺勉校長(55)によると、学校に集まった協賛金は、21日時点で1億9千万円。当初の目標だった5千万円の約4倍となった。
吉田君はその後の会見で、約3週間ぶりに帰った自宅で「あきたこまち」や骨付き肉を食べたと明かし、「家で食べるごはんは格別でした」と笑った。(野城千穂)