転職支援大手のビズリーチ(東京)は30日、人材紹介業に進出する銀行を支援するサービスを始めると発表した。今年から銀行本体による人材紹介業への参入が解禁されており、ビズリーチは支援ビジネスの需要に期待している。
地方では中小企業の後継者難も含めた人手不足が深刻化。融資先企業に後継ぎや幹部人材を紹介して手数料を取り、超低金利で先細る収益を補おうと考える地方銀行が出始めている。
ビズリーチはこうした地銀向けに、128万人分の転職希望者のデータベースや、事業運営のノウハウを提供。年間10行程度との契約を狙うという。
大垣共立銀行(岐阜県大垣市)、横浜銀行、常陽銀行(水戸市)がすでに、銀行本体や子会社による参入を厚生労働省に申請。大垣共立は9月1日に許可を得られる見込みで、この日、ビズリーチの新サービスを受けると発表した。(榊原謙)