野球の高校日本代表チームが出場する第12回U18(18歳以下)アジア選手権は3日、宮崎市で開幕する。2連覇を狙う日本は、ライバルだけでなく新ルールとも戦うことになる。
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「野球の根本が変わる」と永田裕治監督の頭を悩ませるのが、今大会から導入される投手の球数制限だ。50~104球なら中1日、105球以上なら中4日、登板できない。新ルール攻略の鍵を握るのが、根尾昂(大阪桐蔭)と野尻幸輝(木更津総合)だ。
投打の「二刀流」で活躍してきた根尾は、代表でも主軸を打ち、内外野も守る。「ぜひ助けてもらいたい」と永田監督。野尻に対しても、「1次候補に入ってはいなかったが、木製(バット)への対応もいいし、制球がいいから安心できる」と信頼を置く。
先発登板、野手からの救援のどちらもできる2人を含めて、日本は18選手のうち9人が登板可能に。吉田輝星(金足農)、柿木蓮(大阪桐蔭)らエース格の球数を減らしたり、温存したりできる。
1次リーグ第3戦では宿敵・韓国とぶつかり、2組の上位2チームが進む2次リーグでは最速148キロ右腕を擁する台湾と対戦しそうだ。山場で勝負をかけるため、永田監督は「(投手を)つないでいかなあかん」と話している。(小俣勇貴)