野球の第12回U18(18歳以下)アジア選手権大会は7日から、KIRISHIMAサンマリンスタジアム宮崎で決勝進出を争う2次リーグが始まる。1次リーグ2勝1敗でA組2位だった日本は、7日に台湾(B組1位)、8日に中国(同2位)と対戦する。
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休養日の6日、公式練習で日本は精力的に動いた。野手はシート打撃で味方投手の全力投球を打ち込んだ。マウンドには山田龍聖(高岡商)、渡辺勇太朗(浦和学院)、奥川恭伸(星稜)の3投手があがった。前夜の韓国戦で150キロ前後の直球を打てずに1―3で敗れた。3人は沈黙した打線を鼓舞するように、本気で投げた。「強いボールをしっかり打つため。緩い球を打って修正している時間はない」と永田裕治監督は意図を明かした。主将の中川卓也(大阪桐蔭)は「負けたことを認めて、前を向いていかないといけない」と修正にいそしんでいた。
2次リーグには、1次リーグで韓国に敗れた1敗を持ち越す。そのため7日に韓国が中国に勝って日本が台湾に負ければ、韓国、台湾の2勝と日本の2敗が確定。日本の連覇の可能性は消える。負けられない戦いを前に、永田監督は「使い残しをしてもしゃあない。スクランブルでいく」と投手陣が総力戦になることを示唆した。投打にフル回転を求められる根尾昂(大阪桐蔭)は、「監督から、いつ(投手で)出てもいけるように、と言われている。攻めて攻めて、仕掛けていきたい」と頼もしい。球数制限によって2次リーグで登板できない投手もいない。5日の韓国戦に先発した吉田輝星(金足農)も、ブルペンで待機することになりそうだ。(小俣勇貴)