トヨタ自動車と独立系投資会社のスパークス・グループは19日、再生可能エネルギーを扱う発電所に投資するファンドを設立すると発表した。将来は投資先の発電所からトヨタの工場や販売店へ電力を供給することも検討する。
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立ち上げるのは「未来再エネファンド」。トヨタが100億円を上限に出資し、全体で300億円規模の資金調達を目指す。10月末に設立。11月に運用を始め、出資者を追加で募る。投資するのは、日本国内にある太陽光、風力、バイオマス、地熱、水力の各発電所。
トヨタは、工場で車をつくる際に出る二酸化炭素を2050年までにゼロにする目標を打ち出している。こうした投資活動を通じて低炭素社会の実現を目指し、計画の達成を近づけたい考えだ。
両社はこれまでに二つのファンドを設立し、電動化や人工知能といった自動車関連の新技術を持つベンチャー企業へ投資している。