21日のニューヨーク株式市場は、米中貿易摩擦への警戒感が薄れるなか、大企業でつくるダウ工業株平均が続伸し、2日連続で過去最高値を塗り替えた。前日より86・52ドル(0・32%)高い2万6743・50ドルで取引を終えた。
トランプ政権「通商紛争」拡大 中国は関税以外でも反撃
米トランプ政権の中国への高関税措置が市場予測ほどは厳しくなかったことなどから、投資家がリスクをとろうという姿勢を強め、ダウ平均は4日連続での上昇となった。中国ビジネスに強い航空機ボーイングが引き続き大きく買われたほか、原油高を支えにエネルギー株も上昇した。
一方、ハイテク株の比率が高いナスダック市場の総合指数は下落。前日比41・27ポイント(0・51%)低い7986・96で引けた。(ニューヨーク=江渕崇)