米国で2018年に売れた新車は前年比0・6%増の1733万台となった模様だ。米専門紙オートモーティブ・ニュースが3日、集計した。販売増は2年ぶり。消費者の乗用車離れが進む中、各社は大型車の品ぞろえを拡充して1700万台の大台を維持した。
日米の主要6社の発表によると、「ジープ」が好調だったフィアット・クライスラー・オートモービルズ(FCA)だけが前年比8・5%増の223万台と好調だったが、残りの5社は前年割れした。
米最大手のゼネラル・モーターズ(GM)は同1・6%減の295万台。「シボレー」「キャデラック」など主力4ブランドで販売が落ち込んだ。GMは不振のセダンなどを生産する北米5工場の操業を停止する。
フォード・モーターも同3・5%減の249万台。乗用車の販売が同18%も減った。北米のセダン市場から撤退する方針だ。
日本勢では、トヨタ自動車が同0・3%減の242万台とほぼ横ばいを維持した。ホンダは同2・2%減の160万台、日産自動車は同6・2%減の149万台にとどまった。
今後は米利上げで金利負担がかさみ、新車販売に逆風となる可能性がある。買い替え需要が一巡したこともあり、19年は新車市場が減速するとの見方が出ている。(ニューヨーク=江渕崇)