週明け1日のニューヨーク株式市場は、北米自由貿易協定(NAFTA)の再交渉が妥結したことを受け、大企業でつくるダウ工業株平均が続伸した。前週末より192・90ドル(0・73%)高い2万6651・21ドルで終えた。
米国とカナダの協議が前日妥結し、メキシコも含めた「米・メキシコ・カナダ協定(USMCA)」として3カ国の枠組みが維持されることになった。貿易摩擦への懸念が後退し、航空機ボーイングなど大手メーカー株が買われた。原油価格の上昇を受けてエネルギー株も上昇した。
一方、ハイテク株の多いナスダック市場の総合指数はわずかに下落。前週末比9・05ポイント(0・11%)低い8037・30で引けた。
米株高を受けて、2日の東京株式市場では日経平均株価が一時、前日の終値より200円以上値上がりした。小幅に下げる場面もあったが、午後1時時点は前日の終値より80円62銭高い2万4326円38銭となった。東証1部全体の値動きを示すTOPIX(東証株価指数)は10・79ポイント高い1828・75だった。(江渕崇=ニューヨーク、新宅あゆみ)