明治神宮野球大会は13日、高校の部決勝で星稜(北信越・石川)は1―2で札幌大谷(北海道)に逆転負けし、優勝を逃した。今大会屈指の投手として注目された星稜・奥川恭伸(2年)は、逆転された後の七回途中から救援。無失点に抑えたが、劣勢は変わらなかった。
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この日、星稜打線はわずか1安打に抑え込まれた。5番右翼手で先発した奥川は「今日は打つ方で活躍したかった。相手投手の直球は伸びていて差し込まれた」と悔しがった。
今春、夏と甲子園のマウンドを経験した150キロ右腕。9月のU18(18歳以下)アジア選手権日本代表に2年生で唯一選ばれた。今大会は、3試合で計15回と3分の1イニングを投げて1失点、26三振。奥川は「全国でもそこそこ通用したと思う」と手応えを語り、この冬、さらにレベルアップすることも誓った。「フォームの改造などやることはたくさんある。カウントを取る球を狙われていたので、その球の精度も上げたい」
目標は、どんな状況でもチームを勝たせるタフな投手になることだ。「結局、優勝したチームの投手が一番すごい。勝てる投手になって、結果として一番になりたい」。高校ラストシーズンとなる来年に向け、覚悟を語った。(坂名信行)