セザンヌやゴッホは、どんな風景の中で描いたのか――。写真家の鈴木理策(55)が、近代絵画の巨匠たちが描いた米仏の場所を訪ねた写真展「知覚の感光板」を開いている。 「自画像」 ポール・セザンヌ 何が、モダン過ぎたのか 風景画総選挙、モネに迫った無名の絵は…ハリポタ? 「ここから描いたということではなく、彼らが創作したいと思った場所の、光や空気、湿度といった環境に興味があった」と話す。環境全体を捉えるために自らの意図はできるだけ抑え、「カメラに撮ってもらう」感覚を重視したという。 セザンヌのサント・ビクトワール山など、23点の中には分かりやすいものもあるが、誰が描いたどこなのか推測が難しいものも多い。一方で、どの写真も光にあふれ、空気の揺らぎを感じさせる。(大西若人) ◇ 1月16日まで、東京都港区港南のキヤノンギャラリーS。日曜、祝日と12月29日~1月6日休み。 |
セザンヌやゴッホが描いた「光や空気」 カメラで捉えた
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