印象派のコレクションで知られるロンドンのコートールド美術館の絵画・彫刻など約60点を集めた「コートールド美術館展 魅惑の印象派」(朝日新聞社など主催)が9月から東京・上野の東京都美術館で開かれる。主催者が17日、概要を発表した。
来日する「フォリー=ベルジェールのバー」(1882年)はミュージックホールのバーで働く女性を描いたマネの最晩年の傑作。精密に描いた酒瓶、粗く描いた背景の人々など、マネの年代ごとの特徴が表れた集大成的な作品だ。そのほか、ルノワールが第1回印象派展に出品した「桟敷席」やゴーギャンの「ネバーモア」など印象派・ポスト印象派の画家の代表作が展示される。
コートールド美術館は実業家サミュエル・コートールドが収集したフランス近代絵画をもとに誕生。同美術館の日本での企画展は約20年ぶりとなる。
展覧会は9月10日から12月15日まで。来年1月から名古屋の愛知県美術館、3月から神戸市立博物館を巡回する。(千葉恵理子)