上野の東京都美術館で開かれている「ムンク展――共鳴する魂の叫び」(朝日新聞社など主催)の来場者が50万人を超え、8日、記念のセレモニーがあった。北海道千歳市の音楽教室主宰、佐藤和華さん(39)と家族にノルウェーのシグネ・ブルーデセット駐日大使らから図録などが贈られた。
リアルな演出に翻弄された 叫びをスマホで描いてみたら
叫んでいるのは誰なの? ムンクの謎、子供に聞かれたら
佐藤さんは家族旅行でムンク展などの観覧のため、家族4人で上京した。夫の小学校教諭、卓朗さん(40)は「うれしくて叫びたくなります」。長男の中学1年、音時(おとき)さんは「美術部で絵を描いているので、勉強になります」、次男の小学5年気弦(きげん)さんは「『叫び』を見たかった」と話した。
ブルーデセット大使は50万人の来場に「驚くべき人数です。ムンクが日本の人たちに広くインスピレーションを与えられたようです」と喜んだ。さらに「ムンクはノルウェーの国宝ともいうべき画家です。ノルウェー人は幼い頃からムンクに接し、人生のいろんな段階で共感しています。私は『叫び』も好きですが、(出展されている)『生命のダンス』という作品がもっとも好きです」と語った。
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ムンク展は20日[日]まで、上野の東京都美術館企画展示室。午前9時30分~午後5時30分(金曜は午後8時まで)。休みは15日[火]のみ。一般1600円など。問い合わせは、ハローダイヤル(03・5777・8600)。詳しくは、展覧会公式サイト(
https://munch2018.jp
)。