米国が2020年、エネルギー源の輸出量が輸入量を上回る「純輸出国」に転じ、50年まで純輸出国であり続ける、との予測を24日、米エネルギー情報局(EIA)が発表した。これまでは、エネルギーの対外依存性が中東や海上交通の安全保障に積極的に関わる前提にあった。トランプ政権誕生後、米国は国際的課題への消極姿勢を強めてきたが、その傾向に拍車がかかる可能性がある。 米国は1953年以来、エネルギーの純輸入国であり続けてきたが、2000年代半ばに「シェール革命」が本格化。国内で原油や天然ガスの増産が進み、英石油大手BPのデータでは14年の産油量で世界首位になった。統計処理が異なるEIAのデータでも、18年2月に原油生産がサウジアラビアを、6月にはロシアも抜いて、18年の年間で首位となった。 天然ガスに限れば、米国は17… |
米、エネルギー純輸出国へ 20年予測、対外関与縮小も
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