欧米自動車大手フィアット・クライスラー・オートモービルズ(FCA)は9日、ディーゼル車の排ガス規制を不正に逃れていたとして米国で起こされていた訴訟で、制裁金など計8億ドル(約870億円)を支払うことで米当局などと和解合意したと発表した。
FCAは排ガス規制をクリアするために、当局の検査のときだけ有害物質の排出を減らすソフトを一部車種に組み込んでいたとして、2017年に米司法省などから提訴されていた。
和解の条件として、FCAは米司法省やカリフォルニア州などの関係当局に、合計で約4億ドルの制裁金を支払う。不正が疑われた14~16年型の「ジープ・グランドチェロキー」など2車種の合計約10万台については、ソフトを無料改修するとともに保有者に平均2800ドルを補償する。
関連費用はすでに18年の決算…