米自動車大手ゼネラル・モーターズ(GM)が3月に操業を停止した中西部オハイオ州の車両組み立て工場を、新興の米電気自動車(EV)メーカー「ワークホース・グループ」が買収する方向になった。GMの操業停止を激しく批判し、生産再開を迫ってきたトランプ米大統領は「オハイオにとって素晴らしいニュースだ」などと絶賛した。
GMが8日明らかにした。トランプ氏は同日午前、GMの発表に先立ち「GMはローズタウン工場をワークホースに売ることになる」などとツイート。GMは声明を出して売却交渉の事実を認めた。GMのバーラ最高経営責任者(CEO)は「話が進めば全員の利益になるだろう」とコメントした。売却後は電動の商用ピックアップトラックを生産する予定だという。
ただ、工場労働者を組織する全米自動車労組(UAW)は「GMが生産車種を割り当てて操業を続けるべきだ」と反対し、不透明さも残る。停止前に1400人以上が働いていたが、生産量が限られる新興EVメーカーでは抱えきれないとみられる。
GMは、売れ行きが鈍った乗用…