仙台市は1日、市が管理する道路照明灯について、一部で撤去したのに電力契約を続けていたと発表した。約1800件で解約手続きを怠り、少なくとも8年間で1億5千万円を余分に払っていたという。
市道路保全課によると、この照明灯は主に道路の拡張工事などで撤去されたもの。電力の使用量にかかわらず、設置台数に応じて定額料金を支払う契約で、撤去時に廃止の手続きを取る必要がある。照明灯の管理台帳には契約の情報を明示しておらず、契約状況を管理できていなかったという。過払い額は1カ月につき約160万円で、2010年ごろから続いていたとみられる。
照明灯をLEDに替える作業の過程で18年7月にミスがわかった。同課は「深くおわび申し上げる。再発防止に向けて事務のあり方を精査したい」としている。(藤井詢也)