かつて超高層ビルといえば、上から下までストンと真っすぐな姿をしていた。しかし近年、デコボコが目立つものが増えている。霞が関ビルから半世紀、超高層ビルはいま、社会の要請と欲望、テクノロジーが交差する場所に立っている。
どっしりとした低層部の上に、凹凸のある高層棟が載っていて、全体としてはかなりデコボコ。昨秋に東京・日本橋にオープンした高島屋の新館が入る「日本橋高島屋三井ビルディング」(設計・日本設計など)は、地上32階高さ約177メートルの超高層ビルだ。
こうしたデコボコ超高層は近年かなり多く、東京では高さ約183メートルの「渋谷ヒカリエ」(2012年、日建設計など)、大阪では高さ300メートルの「あべのハルカス」(14年、竹中工務店)あたりが代表格だろう。
日本初の超高層ビル、約147…