(3日、東京マラソン・男子)
日本人首位は中大の堀尾、大迫は途中棄権 東京マラソン
日本記録保持者の大迫傑をはじめMGC進出を決めている佐藤悠基、中村匠吾が1キロあたり3分を切るトップ集団についていって後半に大崩れ。厳しい気象条件の中でも、上位4人をアフリカ勢が占め、景気の良い話が続いていた日本男子マラソン界は世界との差を改めて痛感するレースになった。
日本陸連の瀬古利彦マラソン強化戦略プロジェクトリーダーは「日本選手はまだまだ力が足りないのを認めなければいけない。うちの選手たちは6分前後の選手。今日のコンディションで、第1集団のペースは無理があった」。MGC進出を勝ち取った4選手はきっちり1キロ3分ペースを刻んだ第2集団からレースを進めた。日本勢トップの堀尾謙介については「まだまだ伸びる余地がある選手」と評価した。
大迫の棄権については「想定より1キロあたり2、3秒速いペースで集団から離れようか、ついていこうか迷っていたように見えた。中途半端ならやめてよかったなと思います」と語るにとどめた。(堀川貴弘)