(28日、選抜高校野球 市和歌山6―2高松商)
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市和歌山・柏山崇投手
五回無死一、二塁。ピンチを迎えても市和歌山・柏山の表情は変わらない。8番を右飛、9番は見逃し三振、そして1番を遊ゴロに。打ち取った球はすべて直球だ。六回途中2失点で頼れる後輩の岩本にマウンドを譲り、「点数は60点」というが、「直球で押せたのはよかった」と表情を緩ませた。
直球に自信を持てるようになったのは、県勢のライバル智弁和歌山との試合。昨秋県大会決勝で先発して五回まで無失点に抑え、「ある程度は直球で抑えられた。自信になった」。だが、怖さを知ったのもこの試合。6―0でリードして六回もマウンドに上がったが、突如崩れた。逆転負け。昨夏の和歌山大会でも決勝で敗れた。「ずっと勝ったことがないんです」と悔しがる。
この日の第1試合は智弁和歌山の試合があり、ウォーミングアップ中に室内練習場で戦況を見つめた。この選抜で戦うとすれば決勝になる。「リベンジしたいと言い続けている。一番の舞台で戦いたいです」(辻隆徳)
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○緒方(市) 先制ソロ本塁打。「真ん中高めの真っすぐ。体が勝手に反応して、打った瞬間に手応えがあった」
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▼市和歌山のベスト8は52年ぶり 第6日の28日、市和歌山が2回戦を突破し、市和歌山商時代の39回大会(1967年)以来の準々決勝進出となった。