(29日、選抜高校野球 筑陽学園3―2山梨学院)
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注目の強打者、山梨学院の野村は五回の凡退を悔いた。1死一、二塁で回ってきた打席。追い込まれてからの落ちる球にバットが空を切った。「あれが試合のヤマ場。好機で打って走者をかえすのが自分の仕事なのに出来なかった」とうなだれた。
2年生だった昨夏も甲子園の土を踏み、初戦で敗れはしたが本塁打を放った。今春の選抜では初戦の札幌第一戦で2本塁打5打点と大暴れし、計24得点を挙げたチームを引っ張った。これまで甲子園での試合では必ずアーチを描いてきた。
筑陽学園戦は1点を争う接戦になった。序盤から大量リードを奪った初戦と違い、余裕がなかったことを認めた野村。「先行される展開で焦りがでていた。みんな早打ちになってしまった」。自身は3安打と気を吐いたが、柵越えはなかった。大粒の汗をぬぐいながら「夏はマークされても打てる打者になって帰ってきたい」と雪辱を誓った。(松本龍三郎)