(31日、選抜高校野球 東邦7―2筑陽学園)
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31日の準々決勝で東邦(愛知)は筑陽学園(福岡)に7―2で勝ち、優勝した1989(平成元)年以来30年ぶりとなる準決勝進出を果たした。
1回戦、2回戦に続き、この日もエースの石川昂弥(たかや)君(3年)が試合の流れを作った。2日連続の登板となったが、「昨日よりも球速が速く、感じもよかった」。昨秋の九州大会を制した筑陽学園相手に、7回2失点、7奪三振と好投した。打線も13安打と持ち前の強力打線が力を発揮した。
東邦の準々決勝進出は2005年以来。試合は、羽黒(山形)に敗れ、当時エースだった木下達生さん(31)はいま、コーチを務める。石川君は「(14年前の敗戦は)頭にあった」といい、「コーチを超えられてよかったです」と話した。
2日の準決勝で東邦は、昨秋の近畿大会で準優勝した明石商(兵庫)と戦う。「平成最初と最後の優勝」まであと2勝。31日にアルプス席で見守った木下コーチは「石川の投球は安心して見ていられ、打線も球をしっかり引きつけてチャンスをとらえている。一戦一戦しっかりやっていきたい」と話した。(里見稔)