習志野(千葉)と明豊(大分)の対戦となった2日の準決勝第1試合。両校が甲子園で顔を合わせるのは、明豊が8強入りした2001年夏の第83回全国選手権大会3回戦以来となった。
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一塁側アルプス席には習志野の吹奏楽部約150人とともに応援団が熱い演奏で選手を後押しした。団長の中田修造君(3年)は「優勝を狙うだけ。精いっぱい全力で声を出します」。
けがで準々決勝を欠場した中堅手根本翔吾君(3年)の名前がメンバー発表で呼ばれると、大きな拍手と歓声がわき起こった。根本君の父友治さん(43)は「けがを聞いた時は悔しかったが、ベンチでやれる役割を全うして欲しいと願っていた。今日はせっかく出させてもらったので、悔いのないよう思い切ってプレーしてほしい」と、活躍を見守った。
三塁側の明豊のアルプス席では、おそろいの青いジャンパーを着た吹奏楽部員ら30人が選手をもり立てた。明豊の吹奏楽部員はわずか4人。選抜出場が決まり、系列の別府大の吹奏楽団が助っ人で参加している。「人数が少ない分、一人一人がいい音を出そう」と団結した。
この日は、明豊からホルン、トランペット、バスドラムの3人、別府大からは団員30人のうち27人が演奏に駆けつけた。明豊の吹奏楽部長の白石悠真君(17)は「少ない人数で出す大きな音を聞いてほしい」。別府大の吹奏楽団長の森川由佳子さん(20)は「習志野の『美爆音』に負けないよう頑張る」と意気込んだ。(高橋俊成、高橋豪)