8月に開幕する野球の第29回U18(18歳以下)ワールドカップ(W杯、韓国・機張〈キジャン〉)に向けた高校日本代表(永田裕治監督)の国際大会対策研修合宿が5日、大阪市内で始まった。初日は第1次候補選手37人のうち、星稜(石川)の奥川恭伸(やすのぶ)(3年)ら、日程などの都合がついた30人が参加した。
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この日は講義が中心で、過去に代表監督を務めた横浜の渡辺元智・前監督や大阪桐蔭の西谷浩一監督らから心構えや準備の方法を聞いた。
今春の選抜大会で優勝した東邦(愛知)で、投打の大黒柱として活躍した石川昂弥(たかや)(3年)も参加。驚いていたのが、最速157キロ右腕として注目される大船渡(岩手)の佐々木朗希(ろうき)(3年)の体の大きさだった。
自らも身長185センチと大柄だが、佐々木は190センチ。取材対応の際に横に並び、「テレビでしか見たことなかったけど、でかくてびっくりした」と苦笑い。「佐々木君の球を打ってみたい」とも。同じ投手を務めることもあるが、「どう考えても、あんな球は投げられない。簡単に150キロを超える球を、打席で見てみたい」と楽しみにしていた。
当の佐々木は、「技術的にも(石川たちの方が)上だし、経験値も違う。自分にないところを学んでいきたい」と控えめに語った。研修は7日まで。6日からは、実技が中心となる。(小俣勇貴)