国際陸連が主催する世界リレーが11、12日に横浜・日産スタジアムで開催される。男女の400メートルリレーや1600メートルリレーなど9種目が実施され、世界から47チーム790人が参加する。今秋のドーハ世界選手権の出場枠がかかっており、来年の東京五輪をも見据えた大会になる。
実施されるのは、男女の400メートルリレー、800メートル(4×200メートル)リレー、1600メートルリレー、男女混合1600メートルリレーのほか、新種目として男女混合シャトル障害リレーと男女混合2×2×400メートルリレーが実施される。
世界リレーは、2014年に始まったリレー競走だけを行う国際大会で、これまでバハマで3回開催された。第4回大会も同国の予定だったが、経済事情で返上したため、日本での開催となった。日本は第2回大会(15年)の男子400メートルリレーで3位に入っているのが最高成績だ。
今大会で日本は全種目に出場予定で、先月26日に男子23人、女子21人の代表選手が発表された。注目はやはり男子400メートルリレーだ。
08年北京五輪で3位に入り(後に1位ジャマイカのドーピング違反で2位に繰り上がり)、五輪、世界選手権を通じて初のメダルを獲得。その後も16年リオデジャネイロ五輪では銀、17年ロンドン世界選手権で銅と、今やメダルの常連国となっている。
アンカー桐生
同種目には桐生祥秀(日本生命)、山県亮太(セイコー)のほか、昨年のアジア大会200メートルで優勝した小池祐貴、多田修平(ともに住友電工)、今季好調の白石黄良々(セレスポ)、宮本大輔(東洋大)が選出された。今回エントリーされた選手はどの種目にも出場が可能なため、800メートルリレーに名前のあるケンブリッジ飛鳥(ナイキ)もけがの回復次第だが、400メートルリレーに出場できる。
鍵になるのは桐生と小池。桐生はリオ五輪、ロンドン世界選手権でともに3走を務めており、その曲走路の走りは特筆もの。一方で今回は200メートルを得意とする小池がメンバー入りしたことで、日本陸連の土江寛裕五輪強化コーチは桐生のアンカーでの起用を「すごく魅力的」と話している。桐生自身は「最近リレーはメダルを取って当たり前になっている。自国開催でもあり、期待に応えたい」と話す。
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