3季連続の甲子園を目指す龍谷大平安は19日、春季京都府大会3位決定戦で鳥羽に10―1で七回コールド勝ちした。25日からの近畿大会(奈良)への京都からの出場校は1。3位だった龍谷大平安は、これが夏前では最後の公式戦で、レギュラーを狙う控え選手がアピールした。
ニュースや動画をリアルタイムで!「バーチャル高校野球」
この試合には、背番号2桁の選手4人が先発した。5番三塁手で公式戦初先発を果たした背番号「15」の田島輝久(あきひさ、2年)は、5打数2安打5打点と勝負強さを見せた。「得意の打撃でアピールしたかった。夏へ向けて、自分が引っ張るくらいの気持ちでやっていきたい」と、意気込んだ。
身長158センチと小柄な外野手の長畑海飛(かいと、3年)も攻守で光った。二回には、頭を越えそうな大飛球を走りながら好捕。打撃でも好機で適時打を放った。今大会は背番号「19」。甲子園をはじめ、府大会より上の大会ではベンチ入り人数が18人になるため、「18人に入りたいと思ってこの春プレーした」という。
龍谷大平安は明治神宮大会、選抜大会ではいずれも1点差で敗れた。原田英彦監督は「もう一つ、高みを目指すために、チーム力を上げなくてはいけない。それには競争が欠かせない」と話し、固定化されつつあったレギュラー以外の選手の奮起を促してきた。2人の活躍に、監督は「よう気持ちを出してくれた」。春夏の甲子園で通算103勝という伝統校のチーム作りは、大詰めを迎えている。