(14日、高校野球愛知大会 東浦6-2小坂井)
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小坂井のベンチでひときわ大きな声を上げ続けたのが、控え捕手の河合泰作君(3年)。内野手には「集中して!」、走者には「気を抜くな!」。
その声が試合の流れを変えたのが13日の菊里戦。五回に待望の1点を得た後、チームに安心感が漂った。そこに「まだまだ、もっと行ける」と河合君。仲間は奮起、その回計4得点し、流れを引き寄せた。
5月、打撃不振からレギュラーを外れた。近藤至彦監督に「試合に出なくてもチームの中でできることがある」と言われた。自分で考えた役割が「ベンチで声を出して、チームを明るくすること」。河合君は「言うことは全部当たり前のこと。『凡事徹底』です」。近藤監督は「相手投手の配球を読んで狙い球も助言する。本当に頼りになる」。
この日、小坂井打線は東浦の投手を打ち崩せず、苦しんだ。「次、行こうぜ」「下を向くな!」。三振した選手に、河合君は最後まで声をかけ続けた。(小西正人)