橋下知事ですが、今、古くなった庁舎の移転という大きな問題にも直面しています。大阪市が運営に失敗した第3セクターのビルを買い取って、入居するという橋下知事の案には、27日の府議会でも賛否が真っ二つ。先行きは不透明です。
大正15年建築、都道府県庁舎としては、最も古い歴史を持つ大阪府庁も、老朽化と耐震性の問題から補強工事か移転かの選択を迫られています。
橋下知事は大阪市が運営に失敗した臨海部の第3セクター、WTCビルへの移転を目指し、1年以上にわたって議会の説得を続けてきました。
そして迎えた27日の採決・・・。
「原案の通り可決されました」
85億円かけてWTCを買い取る案が可決された瞬間、知事の目にはうっすらと光る物がありました。3月に一度否決されているだけに、いつも強気な知事も言葉を選びます。
「議会の審議、ありがたいですね。責任感の方がドーンと重いものが来た」(橋下府知事)
予算案は可決されたものの、庁舎を移転するための条例案は今回も再び否決。「住むかどうかわからない家をとりあえず買う」という判断に府民の理解は得られるのでしょうか。(27日19:26)