千葉県選挙管理委員会は8日までに、県議選八千代市選挙区に立候補していた無所属の元職大沢一治氏(67)の届け出を却下した。大沢氏は八千代市長当時の収賄罪で実刑となったが、刑期満了から被選挙権の回復までに必要な期間を経ていなかった。
大沢氏はごみ焼却施設をめぐる収賄容疑で2002年11月に逮捕され、04年に懲役2年6月の実刑判決が確定。大沢氏によると、06年に刑期を終えた。公選法は、公職にある間の収賄罪で刑を受けると、刑期満了から10年間は被選挙権を失うと定めている。
県選管によると、告示日の3日に立候補の届け出を受理後、大沢氏の本籍地の八千代市に問い合わせ、事実が判明した。
県選管は「犯歴に関することは立候補確定後でないと照会できなかった」と説明している。供託金は没収され、7万5千部刷った選挙公報はそのまま配布される。〔共同〕