関西電力高浜原発3、4号機(福井県高浜町)の再稼働差し止めを求め、周辺の住民らが申し立てた仮処分で、福井地裁が14日に決定を出すことが9日、関電や住民側弁護団への取材で分かった。
高浜3、4号機は2月、原子力規制委員会による新規制基準の適合性審査に合格。地元同意が焦点となっており、立地する高浜町議会は再稼働に同意している。
住民側は関電が想定する基準地震動(耐震設計の目安となる揺れ)を超える地震などにより、放射性物質が周辺に飛散する過酷事故に陥る危険性があると主張。関電は十分に安全性が確保できているとして、却下を求めている。
福井地裁は昨年5月、関電大飯原発3、4号機(おおい町)の再稼働を認めない判決を言い渡している。住民らは昨年12月、大飯3、4号機を含めた4基の仮処分を申し立てていたが、審理が分離された。〔共同〕