17日午前の東京外国為替市場で、円相場は4日続伸した。12時時点では1ドル=119円02~05銭近辺と前日17時時点に比べ27銭の円高・ドル安水準で推移している。前日発表の米経済指標が米景気の先行き不透明感を示す内容となったことを受け、円買い・ドル売りが優勢だった前日のニューヨーク市場の流れを引き継いだ。
ただ、東京市場の取引時間に入ると、新規の取引材料が乏しい中で持ち高を一方向に傾ける動きは限られた。10時前の中値決済については「ドルの需給は均衡していた」との観測が出ており、相場への影響は限定的だったようだ。「実需勢や投機筋の売買は低調だった」(国内銀行)との声が聞かれた。
9~12時の円の高値は118円89銭近辺、安値は119円14銭近辺で、値幅は25銭程度だった。
円は対ユーロで3日続落した。12時時点では1ユーロ=128円15~19銭近辺と同1円26銭の円安・ユーロ高水準で推移している。対ドルでのユーロ高が対円に波及し、円安・ユーロ高が進んだ。
ユーロは対ドルで3日続伸した。12時時点では1ユーロ=1.0765~68ドル近辺と同0.0128ドルのユーロ高・ドル安水準で推移している。米景気の先行き懸念からユーロ買い・ドル売りが優勢だった前日のニューヨーク市場の流れを引き継いだ。東京市場でも米景気の不透明感が意識されて対ドルでユーロ買いが入ったが、その勢いは続かなかった。〔日経QUICKニュース(NQN)〕