【カトマンズ=共同】ネパール警察当局によると、大地震による同国内の死者は2日、7074人となった。同国北東部シンドパルチョーク地区当局者は同日、がれきの下敷きになっていた58歳の男性が救出されたと明らかにした。負傷しているが命に別条はない。発生から8日目の救出となった。
大地震発生から2日で1週間。ネパール政府は40万張りのテントがさらに必要だと明らかにした。国内の被害は家屋など建物の全壊が約15万戸、半壊が約15万戸に上り、避難生活者用のテントの配給が急務になっている。
ネパール警察当局によると、国内の負傷者は約1万4千人。中国やインドなど近隣国にも死傷者が出ている。
ネパールの地元メディアによると、4月25日の大地震の震源に近い中部ゴルカ地区で2日、マグニチュード(M)5.1の地震があった。大地震の余震とみられる。
2日の首都カトマンズは天候に恵まれ、課題となっている山間地への支援物資の運搬を、ネパール軍やインド軍のヘリコプターがフル稼働で実施した。ネパール軍報道官によると、各国からカトマンズ空港に運び込まれた支援物資の約8割は各地に届けられたという。
2日夜には市内中心部の広場で追悼集会が開かれた。地面に並べられたろうそくの明かりでネパールの国の形が描かれ、集まった住民らが犠牲者らをしのんだ。