【米州総局】米下院エネルギー・商業委員会は6月2日にタカタのエアバッグ問題に関する公聴会を開く。タカタ問題を巡る米議会による公聴会は2014年の11月、12月に続き3回目。
米運輸省は19日に、タカタがエアバッグの欠陥を認めたとして、同社が全米で3400万台規模のリコール(回収・無償修理)を実施することに合意したと公表した。今回の公聴会でもタカタの対応の遅れに対する批判が出そうだ。
14年の公聴会では品質保証の責任者が出席。不具合が続いている経緯や、原因究明の進捗状況について説明した。今回の出席者は「いまのところ決まっていない」(タカタ)という。
公聴会ではタカタのほか、リコール制度を担当する米運輸省・高速道路交通安全局(NHTSA)の対応についても検証される見通しだ。
タカタ製エアバッグの一部は火薬の爆発力が強すぎ、作動したときに部品の金属片が飛び散る不具合が確認されている。