ニューヨーク外国為替市場で1日、円相場は一時1ドル=124円台後半まで下落し、12年半ぶりの安値を更新した。同日発表の5月の米サプライマネジメント協会(ISM)製造業景況感指数が市場予想を上回る改善を示したことで、米景気回復が順調だとの見方が広がった。ドルは対ユーロなどでも上昇し、全面高の展開となった。
年内の米利上げの可能性が高まり、日米金利差が拡大に向かうとの観測から円売り・ドル買いが勢いづいた。さらに世界的に株価の上昇が進めば、安全通貨とされる円は下げやすくなるとの見方も、円売りの安心感につながっている。