日本証券業協会は29日、会員の全国証券249社の2014年度の決算を集計したところ、速報値で純利益が前の年度比20%減の7287億円だったと発表した。人件費など販管費がかさんだことが響いた。ただ黒字は3年連続で確保した。
売上高にあたる営業収益は前の年度比2%増の4兆1540億円だった。株式委託手数料は同21%減にとどまったものの、債券のトレーディングが同17%増と好調に推移した。
販管費は同7%増の2兆8107億円に膨らんだ。人件費が同2%増加したほか、取引関係費も同22%かさんだことで、経常利益は同14%減の1兆190億円だった。
日証協は15年3月期決算の会員242社と、14年4~12月期決算の7社のデータを調査し、集計した。〔日経QUICKニュース(NQN)〕