【ロサンゼルス=共同】米サンフランシスコの連邦地裁は7日までに、人間が置き忘れたカメラで「自撮り」をしたサルの写真について、サルに著作権があるとする動物保護団体の主張を退け、サルに著作権はないとする判決を言い渡した。
このサルはインドネシアに生息する「ナルト」。2011年、英国の写真家デービッド・スレーターさんがカメラから目を離している間にシャッターを押して、ピントの合った自らの写真を撮影した。
米メディアによると、判決は、著作権は動物には及ばないと判断した。
スレーターさんは写真の著作権が自分にあるとして、この自撮り写真を含む写真集を出版していたが、米動物保護団体「PETA」が昨年9月、スレーターさんを相手取り、提訴した。