ストーカー規制法違反で2008年に有罪が確定し、国会の裁判官弾劾(だんがい)裁判所で罷免(ひめん)された下山芳晴・元宇都宮地裁判事が、8日付で法曹資格回復の請求を出し、弾劾裁判所に受理された。同裁判所によると、罷免された元判事が資格回復を請求するのは30年ぶり。衆参7人ずつの国会議員で構成する裁判員合議が審理し、判断する。
下山元判事は、甲府地家裁都留支部長だった同年2~3月に女性にメールを送り続けたとして同法違反の罪に問われ、懲役6カ月執行猶予2年とした甲府地裁判決が確定した。
裁判官弾劾法は、「罷免から5年が経過し相当の理由がある時」に、法曹資格の回復を求める裁判を起こせると定めている。