七冠達成後の初対局で第一着を打ち下ろす井山裕太本因坊(右)。左は挑戦者の高尾紳路九段=9日午前9時、広島県尾道市
囲碁の七大タイトル(名人、棋聖、本因坊、王座、天元、碁聖、十段)を史上初めて独占した井山裕太七冠(26)が9日、広島県尾道市の因島で、4月20日の七冠達成後、初となる対局に臨んだ。
特集:井山裕太七冠
対局は第71期本因坊戦七番勝負(毎日新聞社主催)の第1局。七冠となって初めてのタイトル防衛戦でもある。井山七冠は本因坊を4連覇中で、防衛して5連覇を達成すれば、「永世本因坊(二十六世本因坊)」の資格を得る。挑戦者は高尾紳路九段(39)。
午前9時、先番(黒番)に決まった井山本因坊は、第一着を右上小目に打ち下ろした。持ち時間各8時間の2日制対局で、10日夜までに勝敗が決まる。7月までに最大7戦し、4勝した側が第71期本因坊のタイトルを獲得する。(伊藤衆生)