第26回関西囲碁将棋記者クラブ賞に選ばれた井山裕太名人・七冠(左)と、菅井竜也王位=大阪市福島区の関西将棋会館
関西囲碁将棋記者クラブ(加盟19社)は25日、第26回記者クラブ賞に囲碁の井山裕太名人・七冠(29)=大阪府東大阪市出身=と、将棋の菅井竜也(たつや)王位(26)=岡山市出身=を選んだ。将棋の藤井聡太(そうた)七段(15)=愛知県瀬戸市出身=には特別賞を贈る。
関西の囲碁将棋担当記者が投票で選んだ。2017年10月に2度目の七大タイトル独占を果たした井山名人は、7年連続11回目の受賞。第58期王位戦で初タイトルを獲得した菅井王位は初受賞。17年6月に史上単独1位となる公式戦29連勝を達成し、18年2月に第11回朝日杯将棋オープン戦(朝日新聞社主催)で優勝した藤井七段は特別賞となった。
大阪市内での表彰式で井山七冠は「関西の棋士にとって大きな名誉で、目標でもある賞。今年もいただけて非常に光栄です」、菅井王位は「初受賞は自分でもびっくり。(タイトル獲得後は)自分も将棋界の顔という自覚を持って頑張ったつもりです」と話した。
菅井王位は、今後の目標を問われ、「正直なところを言うと、藤井君に負けないように、という思いが強いです。これから勝負を重ねていくと思う。1年、2年ではなく、10年、20年と勝負していけたら」と話した。表彰式を欠席した藤井七段は、日本将棋連盟を通じて「この度の受賞につきまして、心より感謝申し上げます。よい将棋が指せるよう一層精進していきたいと思っておりますので、今後ともよろしくお願い申し上げます」とするコメントを発表した。(佐藤圭司)