捜索のため碑文谷公園内の池に入るダイバー=24日午前、東京都目黒区、坂本進撮影
東京都目黒区の碑文谷公園内の池で23日、人の頭部や手足がバラバラの状態で見つかった事件で、遺体の一部に鋭利な刃物で切断されたような痕のあることが、捜査関係者への取材で分かった。警視庁は24日、遺体を司法解剖して死因や死亡時期を調べるとともに、身元の確認を進める。
池に人体の一部、死体遺棄事件とみて捜査 東京・目黒区
池から見つかったのは、頭部や腰、両手、両足の計6部位。捜査関係者によると、検視の結果、遺体の切断面に鋭利な刃物で切られたような痕が確認された。死後2~3週間が経過している可能性が高いという。
また、骨格や手の指紋などを照合したところ、遺体は成人1人で、小柄な体形。頭髪はほとんど残っていなかった。今のところ、性別は不明で、遺体の指紋に合致する人物の情報は得られていないという。
24日は池の捜索も再開した。午前10時半ごろから、殺人と死体遺棄容疑で池にダイバーらを投入し、新たに胴体の一部を引き揚げた。引き続き、他の部位や遺留品がないか、調べる。併せて、周辺の聞き込みや警察犬による捜索、防犯カメラの映像を解析するなどして、不審な人物がいなかったか捜査している。