茨城大会 明秀日立―常総学院 優勝を決め、喜ぶ常総学院の鈴木昭(左)=水戸市民
(26日、茨城大会 常総学院1―0明秀日立)
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今春の選抜大会後、鳴りを潜めていた常総学院の鈴木昭が1点を守りきった。11三振を奪う一方、五回以降はピンチの連続。八回1死三塁では相手のスクイズを外した。「技術より、気持ちだと思って投げた」
打っても二回1死から右前安打を放ち、ノーサインで二塁を盗んだ。これが唯一の得点に結びついた。
2年春の選抜でもエースとして8強。だが、今春は1回戦で鹿児島実に打ち込まれ、敗れた。「鈴木が崩れればボロボロになるチームだった」と佐々木監督。エースはその後、ショックを引きずり、左肩やひじの痛みもあって実戦から遠ざかった。主将の中村は「頼りきっていた他の選手の自覚が高まった」と話す。
控え投手が成長したおかげで、準決勝までの5試合で鈴木昭が投げたのは2試合、計10イニングだけ。決勝にかけていた。背番号1は「甲子園に借りを返しに行く」と強気だった。(伊藤雅哉)