打球を見ながらカバーに走る常総学院の捕手清水(右端)、投手鈴木昭=阪神甲子園球場、奥田泰也撮影
(9日、高校野球 常総学院11―0近江)
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■常総学院 清水風馬捕手
一回1死一塁、正確な送球で二盗を封じた。さらに走者を許すと、また走ってきた。これも素早く反応して刺す。エース鈴木昭の立ち上がりを揺さぶろうという近江のもくろみを、ぴしっとはねつけた。
常総学院に入り、一時期三塁手に。昨年の春の選抜も三塁手で出場した。捕手に戻ったのは昨冬。自主練習で100球の二塁送球を毎日続けてきたという。「一回も体が勝手に動いて。焦りもなかったです」
緊張感と責任感で自分を高めてきた。「鈴木のようないい投手がいて失点するのは、自分のせいです」
一回の攻撃では追い込まれてからスクイズに成功。やはり打撃練習で、スクイズを思い描いたバントを自分に課してきたという。
身を入れて鍛錬してきた成果を試合で出す。これも実力のうち? 「そうでないと、自分は常総で試合に出られません」(隈部康弘)
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○石川(常) ソロ本塁打を含む3安打。「しっかりボールを上からつぶせた。打線全体で、(初戦敗退した今春の)選抜大会から成長を見せられた」
○鈴木昭(常) 四回2死一、二塁、六回2死一、三塁をいずれも無失点でしのぐ。「普段の練習試合から、点を取られないように意識しています」
○佐々木監督(常) 17安打11得点。「エースの京山君対策で投球マシンを145キロに設定してやってきた。目慣らししたことで見極めることができた」