五輪アジア予選のグアム戦。ゴールライン付近で激しく競り合う桑井亜乃選手(中央)=2015年11月、東京・秩父宮ラグビー場、林敏行撮影
リオデジャネイロ五輪の7人制ラグビー女子代表、桑井亜乃(あの)選手(26)は中京大学時代、陸上・円盤投げで五輪を目指していた。円盤を楕円(だえん)球に持ち替えて4年。恵まれた体格と、円盤投げで鍛えたパワーを生かし、代表選手に登り詰めた。
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北海道出身。帯広農高時代には円盤投げで国体5位入賞を果たした。「五輪に出たい」と中京大に進み、ハンマー投げの金メダリスト室伏広治さん(41)の父、重信さん(70)の指導を仰いだ。
だが、ひざのけがもあって伸び悩んだ。室伏さんは「投てきの選手に必要なジャンプ力が足りなかった」と振り返る。
一方で、熱視線を送り続けた指…