国土交通省は5日、昨年のお盆期間(8月6~16日)に全国の高速道路で渋滞によって利用者が無駄にした時間は1036万時間に上るとの試算を発表した。期間中に高速を使った車ののべ台数で割ると、1台当たり11分に相当するという。最も損失が大きい区間は、中国道下り(中国池田―宝塚)だった。
調査は首都高速と阪神高速を除く全国の高速道路の2632区間が対象で、通行台数やカーナビなどから得た速度などを分析した。ワースト10のうち半分を東名高速が占めた。
高速道路各社によると、今年のお盆期間(8月6~16日)に10キロ以上の渋滞が発生する回数は177回と予測され、昨年よりも27回多い。上りのピークは14日、下りのピークは12~15日という。
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■昨年のお盆期間中の高速渋滞ワースト区間と損失時間
①中国下り(中国池田~宝塚)10・4
②東名上り(海老名JCT~横浜町田)9・4
③中央上り(大月~上野原)8・3
④東名下り(豊川~音羽蒲郡)7・2
⑤東名阪下り(四日市~鈴鹿)6・9
⑥東名阪上り(亀山JCT~鈴鹿)6・6
⑦中国上り(西宮山口JCT~宝塚)6・5
⑧東名下り(三ケ日JCT~豊川)6・4
⑨東名下り(横浜町田~海老名JCT)6・3
⑩東名上り(東名川崎~東京)6・3
(数字は渋滞で利用者が無駄にした時間の合計、単位は万時間)