前半、シュートを放つ原口⑧=長島一浩撮影
サッカー・ワールドカップ(W杯)ロシア大会のアジア最終予選が15日、各地であり、B組の日本(世界ランキング51位)はサウジアラビア(同54位)を2―1で破り、通算成績を3勝1敗1分けとした。勝ち点10で2位に浮上して、予選の前半戦を終えた。サウジアラビアも勝ち点10。得失点差で首位を保った。オーストラリアは敵地でタイと引き分け、2位から3位へ順位を落とした。
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日本は本田(ACミラン)、香川(ドルトムント)、岡崎(レスター)の3人を先発から外し、大迫(ケルン)や久保(ヤングボーイズ)らを先発に起用。試合開始から攻勢を続け、前半45分に清武(セビリア)がPKを決めて先制。後半35分には原口(ヘルタ)が、最終予選で4試合連続となるゴールを挙げて突き放した。
日本の次戦は来年3月23日で、アラブ首長国連邦と敵地で対戦する。
日本・ハリルホジッチ監督 「まずは選手を祝福したい。勝つに値した。サウジもよいチームだった。我々にとって本当に大きな勝利。本当にグループの勝利。ここ最近、厳しい状況が続きましたけど、我々の強い気持ちと勇気が本当に大きな勝利を呼び込んだと思う。選手を誇りに思う。まだ厳しい道は続く。全員でW杯出場を勝ち取りたい」
清武 「(PKは)GKを見ながら冷静に流し込めばよかった。難しい試合だったけど、今日はチーム一丸で戦えた。チームの攻守のバランスがよかった。それが一番の収穫」
■「この組は最後までもつれる」サウジ監督
サウジアラビア・ファンマルウェイク監督 「日本に勝つためには全員が最高レベルのプレーをする必要があったが、できなかった。PKの判定は疑わしいが、開始直後の余計な二つの警告が試合に影響した。この組は最後までもつれると思う」
長谷部 「内容も良く、チームの中で競争が生まれる。メンバーも変わらずにやってきていたので、新しい風が入ってきたことを、前向きに捉えたい」