東京都内で記者会見した栗山監督は「自分じゃなく、球団がいただいたと思っている」と語った。日本ハムからは初の受賞だ。
プロ野球・正力賞にハム・栗山監督 10年ぶりの日本一
スポーツキャスター歴が長く、指導者経験ゼロで就任した。これが固定観念にとらわれない采配の背景にある。「プロ野球に染まっちゃいけないというのと、プロ野球を理解しなきゃいけないというのと、両方を思ってやってきた」。当初は物議をかもした大谷の二刀流も「批判されるのも仕事」と揺るがなかった。
7月3日の敵地ソフトバンク戦で、中軸を打つことが多かった大谷を初めて「1番・投手」で起用した。その狙いを、万全の状態で立ち上がれるよう、一回表の打席を早く終えて投手として準備させるためだったと明かした。
試合前、「負けたら俺もお前も相当批判を食らうぞ」と伝えると、大谷は何も言わずに受け止めたという。ふたを開けてみれば、大谷は試合開始直後に先頭打者弾。チームも勝って逆転優勝の流れができた。
来季も攻めの姿勢は変えない。「今年以上に大きな手を打つ」と言い切った。(伊藤雅哉)