朴大統領の弁護人、柳栄夏（ユヨンハ）弁護士は２０日、起訴内容について「想像と推測の繰り返し」だと全面的に反論するコメントを出した。国会で成立した任命法に基づく特別検察官の捜査には応じるものの、「検察の捜査の協力要請には一切応じない」と表明。検察当局の事情聴取に今週にも協力するとの考えを一転させた。

チェ容疑者ら３人起訴 韓国検察「朴大統領と共謀関係」

柳氏は、ミル財団とＫスポーツ財団の設立は「政府の一貫した政策のもとで推進した」と主張。ミル財団はフランスと韓国の料理を融合させた試食イベントをしたり、Ｋスポーツ財団は朴氏の海外歴訪中にテコンドーのイベントをしたりしたなどと説明した。資金拠出についても「文化・体育分野の投資に貢献してほしい」と要請したとして、「企業の資金を強制的に奪ったように考えるのは論理の飛躍だ」と強調した。

文書流出をめぐり、朴氏は一部の演説文の草案段階で、チョン容疑者に「チェ・スンシルの意見を聞いてみなさい」と言っただけで、演説文を直接送るよう指示していないとした。

演説文以外の文書についても「（検察は）大統領の指示で流出したように主張するが、これは全く事実ではなく、その流出経路を大統領は知らない」とした。（ソウル＝東岡徹）