25日、パリで演説するフィヨン元首相=AP
来春のフランス大統領選に向けて、最大野党・共和党(中道右派)は27日、フランソワ・フィヨン元首相(62)を候補に選んだ。中道左派・社会党のオランド政権は支持が低迷しており、反移民、反エリートなどを掲げる右翼・国民戦線(FN)のマリーヌ・ルペン党首(48)とともに、大統領選の決選投票に進むとの見方が多い。
この日あった予備選(決選)でフィヨン氏の得票は66・5%(28日午前3時時点)。33・5%のアラン・ジュペ元首相(71)に大差をつけた。
中道右派にとって初めてだった予備選は、党員でなくても参加でき、前回大統領選の候補を選んだ社会党の予備選(2011年)より150万人ほど多い約430万人が投票した。
フィヨン氏は伝統的な保守の立…