公式練習でジャンプを確認する高梨沙羅=白井伸洋撮影
ノルディックスキー・ジャンプ女子のワールドカップ(W杯)は第7戦が14日、札幌市の宮の森ジャンプ競技場(HS100メートル)で開かれる。個人総合首位に立つ高梨沙羅(クラレ)、同2位の伊藤有希(土屋ホーム)らが記者会見で抱負を語った。
W杯通算50勝に王手をかけている高梨はこの日、計3回飛んだが、表情は硬いままだった。いずれも踏み切るタイミングが遅れたという。「原因はアプローチ(助走)にある。考えていることと体をリンクさせられるようイメージトレーニングして、明日はそういうことがないようにしたい」と、1日で修正することを誓った。
対照的に、W杯初優勝をうかがう伊藤は飛び慣れた台で安定したジャンプを見せた。2回目には高梨を上回る飛距離をマーク。「明日につながるかなり良いジャンプができた。楽しみ」と語った。
高梨は、札幌の2連戦と20、21両日に山形・蔵王である試合を合わせて、国内でのW杯4連戦に臨む。4連勝すれば、ジャンプの男女を通じ、グレゴア・シュリーレンツァウアー(オーストリア)が持つ歴代最多の53勝と並ぶ。
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13日は第7戦の予選があり、勢藤優花(北海道メディカルスポーツ専門学校)が89・5メートルを飛び、102・1点の1位タイで通過した。高梨、伊藤は予選を免除されており、日本勢は計7人が14日の本戦に臨む。