デイサービスの通所者のためにすごろく大会を開いた谷明子さん(中央)と高砂春美さん(左)=昨年12月26日、熊本県西原村、吉沢英将撮影
熊本地震の被災者につかの間の癒やしを――。そんな思いから被災地で「すごろく大会」を開く人たちがいる。22年前の阪神・淡路大震災の当時、何もできなかったという思いを抱き続けた女性と、避難所を運営した男性が手を取り合い、笑顔を届けている。
特集:阪神大震災22年
「1回休みだ」「あがった!」。熊本地震で被害を受けた熊本県西原村にある「のぎく荘デイサービス」に昨年12月末、通所者30人の声が響いた。
輪の中にあるのは「くまもと菊池のスイカ農家の一年双六(すごろく)」。摘果や出荷などの作業がマス目にイラストつきで描かれている。仮設住宅から通う利用者の60代女性は「楽しかった。遠くから来てもらって本当にありがたい」と話した。
地元ゆかりのすごろくを作った…