朝日新聞阪神支局を訪れて小尻知博記者の遺影に手を合わせる人たち=2018年5月3日午前9時22分、兵庫県西宮市、加藤諒撮影
朝日新聞阪神支局(兵庫県西宮市)で散弾銃を持った男に記者2人が殺傷された事件から、3日で31年となった。支局1階には亡くなった小尻知博記者(当時29)の遺影が飾られた拝礼所が設けられ、市民らが花を手向け、手を合わせた。
【特集】阪神支局襲撃30年を越えて
事件は、1987年5月3日午後8時15分に発生。支局に侵入した目出し帽の男が散弾銃を発砲し、小尻記者が死亡、当時記者だった犬飼兵衛さん=今年1月に死去=が重傷を負った。「赤報隊」を名乗る犯行声明文が届いたが、事件は未解決のまま、2002年に時効が成立した。
支局3階の襲撃事件資料室には、小尻記者らが事件の時に座っていたソファや、小尻記者の血染めのブルゾン、犯行声明文などが展示されている。
資料室の一般開放は午後5時まで、拝礼所は午後7時まで。